ケアマネの仕事にやりがいを感じる時とは?

指さし

「ケアマネの仕事にやりがいは感じる?」と質問されれば、答えはもちろん「イエス!」です。この記事では、私がこの仕事にやりがいを感じた具体的なエピソードをご紹介します。

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■家族のように寄り添う

現在、1人暮らしの利用者さんはかなり多いです。子供さんがいても、頻回に訪問することも難しいですし、緊急時にも遠方ですぐに来られないことも多いです。ですからいろんな面で頼られることも多く、それに答えるのもケアマネの仕事です。

介護保険を受けようと思うきっかけはやはり体力低下だったり、病気をした後だったりと心身共に元気の無い時です。

利用者さんによって、それぞれ違うのですが、信頼関係が築けると自分の家族のように接してくださります。頑固だった方もアドバイスや助言に耳を傾けてくれるようになったり、嫌がっておられたデイサービスも楽しく参加することができるようになったりします。

ケアマネの仕事はある時は、利用者さんの配偶者になったり、子供になったり、孫になったり、母親的存在になったりすることがあります。自分の人生は一つですが、利用者さんに寄りそうことで利用者さんの人生を一緒に歩んでいる自分がいます。利用者さんがその人らしくいきいきと生活されている姿にこの仕事のやりがいを感じます!

■リハビリを支える

脳梗塞で半身麻痺になった利用者さんなどはこんな状態で生きていても仕方がないと落ち込んでおられることが多いです。前向きにリハビリに励んでおられても、ゴールがあるわけではありませんので、常に前向きというわけにはいきません。リハビリをすれば前の元気な頃に戻れるという期待を持っている時は前向きになっておられるのですが、在宅生活に戻るとリハビリも毎日というわけにはいきませんので、良くなるスピードがぐっと落ちます。

それでも毎日、コツコツとリハビリを行えば、良くなってくるのですが、目に見える程のスピードではないので、やってもよくならないと思ってしまわれるのです。

「頑張れ!頑張れ!」と言うのは簡単なのですが、利用者さん自身は精一杯頑張っておられるので、この「頑張れ!」が苦痛を与えてしまうこともあります。

時には激励したり、時には利用者さんの気持ちを受け入れたりしながら、試行錯誤でいろんなアドバイスをしていくうちに、また、気力を持ちなおし、毎日リハビリに励んで良くなっていかれる姿を見た時に「よっしゃー!」とガッツポーズ! ケアマネの仕事にやりがいを感じる時です。

■在宅で看取る家族のサポート

また、「家で死にたい」とご本人が希望され、家族も本人の気持ちを受け入れられ、在宅で看取りをサポートさせていただいた時は、本当にやりがいを感じました。

私は元職が看護師ですので、これまで病院でたくさんの最期に立ち会ってきました。その経験はケアマネになってからもとても役立っています。

しかし、病院で死ぬということはいろんな機器に囲まれて、苦しい最期が多かったです。高齢者であろうとガン末期の患者さんであっても、家族が手をにぎって最期を迎えるということはなかったです。食べられなくなったら、栄養剤の点滴をするなど必ず医療行為がなされます。医者は最期まで命を助けたいと思うからです。

しかし、人間誰にも死がやってきます。それは自然の摂理です。高齢になり、食べられなくなるということは、体が死の準備を始めているのかもしれません。ご本人が望むのであれば、胃瘻をいれる、点滴をすることを拒否することも選択肢の一つとしていいのではないでしょうか?

その人らしく、生き切る。

この言葉はケアマネになってから意識した言葉です。家族の声を聞き、住み慣れた自宅で風を感じ、匂いを感じながら、最期を迎えることは幸せだと感じました。

それを実現させるのも、ケアマネの仕事。腕の見せ所です。訪問診療をしてくれる主治医や訪問看護師さん、必要であればヘルパーさん、そして、訪問入職、福祉用具担当者と連携をとりながら、サポートをしていきます。

家族は看取りを受け入れたと言っても、利用者さんの状況が変化するにつれ、心が揺れます。その時には全力で家族をサポートします。家族が不安になると利用者さんはもっと不安になられるからです。

そうして自宅で看取りができた時、ご家族は「本当に良かった」と言われます。介護をしていた期間の苦労やストレスはふっとんでいくようです。悲しくないと言えばウソになりますが、やり遂げた、希望を叶えたという充実感のためか、すがすがしい気持ちになられます。

■こちらも感謝の気持ちでいっぱいに

こういう場に立ち会うと、「ありがとう」の言葉を何度も言っていただけるのですが、いつもこちらからも「ありがとうございました」と感謝の気持ちでいっぱいになります。

利用者さんの一生のうちのほんの一瞬を共にしただけなのですが、利用者さんの人生を一緒に歩いた気持ちになります。深夜に呼ばれたり、1日に何度も訪問しなければならなかったり、話を聞いているとなかなか帰ることができなかったり、大変苦労もするのですが、私自身、すがすがしい気持ちなれて、ケアマネの仕事をやっていてよかったとやりがいを実感する瞬間です。