ケアマネが一番苦労していることは?~現役ケアマネの現場から

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どんな仕事をしていても苦労はあるでしょう。

もちろん、ケアマネの仕事にもたくさんの苦労があります。人と人の間に入っての仕事ですから、価値観の違いでなかなかうまく伝わらないことも…。

この記事では現役ケアマネの私が、現場で実際に苦労した事例についてご紹介します。

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■利用者と家族の関係

例えば、利用者さんと家族の意見が合わない時。利用者さんが勝手な理解でものごとをどんどん進めてしまう場合。認知症の独居利用者さん。ショートステイを希望する利用者さん・・・等々、苦労は数えきれないほどです。

具体的にお話しすると、利用者さんと家族の意見が合わない時は、利用者さんの話を山ほど聞いてから、家族さんの話をまた山ほど聞いてから、和解点をさぐらなければいけません。

同居されている場合はやはり面倒を見てもらっている点から利用者さんが歩みよるパターンが多いです。逆に独居の場合は利用者さんが譲らないので、家族さんがあきらめてしまいます。

■施設探しに苦労することも

ショートステイは短期に施設で生活ができるというサービスですが、施設で常時利用されている方がおられ、2ヶ月前から予約ができるのですが、2ヶ月前に電話を入れても空きがない状態です。

歩けるレベルの利用者さんであれば、お泊りデイサービスというお泊りの部分は自費ですので、デイサービスを利用していればかなり希望にそって利用ができます。しかし、寝たきり状態で常時介護が必要な利用者さんについてはなかなか利用ができないので、市外で探さなければならないこともあり、施設探しに苦労します。

■認知症の方の対応

認知症になると、これまでできておられたことが急にできなくなることがあるので、豆に訪問する必要があります。訪問しても短時間では認知症の進行具合がわからないことがあるので、長時間いることもあります。

認知症で、攻撃的な症状を持つ利用者さんですと、家に訪問しても、すぐに「帰ってくれ」オーラを出されるので、機嫌を損なわずに話をすることに苦労します。

しかし、意外だと思われるかもしれませんが、認知症の方でも一人での生活は可能です。薬の飲み忘れや食事を多く食べてしまうなど問題もありますが、特に一人暮らしが長い方はある程度、日常生活がルーチン化されているので、案外トラブルなく生活ができています。

ところが、外部からの訪問者に適当に対応していて契約してしまったり、新聞やテレビを見て通販を頼んでしまったりすることがあります。

■新聞の勧誘や通販の購入をたくさんしてしまう

その中で一番苦労したことは、利用者さんが勝手にものごとをどんどん進めてしまうケースです。ポジティブな利用者さんで、注意をしても全く答えません。全てがプラス思考なので、「私のために言ってくれた」「自分のことを一番大事に思ってくれている」というふうに考えてしまうだけで、具体的にはこちらの注意をきいてくださらないのです。

私たちのように介護サービスに関係している人だけにそのように思われるのなら良いのですが、新聞の勧誘や食品の宅配業者の人などにも同様に好意的に感じてしまうので、何でもすぐに契約してしまいます。その結果、支払いがかさんで、お米だけ、インスタントラーメンという食生活になってしまっていました。

テレビの影響も強く、通販の商品の紹介番組を見ると全部自分に必要と言っているように聞こえるようです。お試しが無料だったり、商品を購入すれば無料で違う商品が一緒にもらえると言うCMなどを見ると、「無料」と言う言葉だけがクローズアップされ、商品を頼んでしまい、本人は無料と思っているので支払いをしないので、弁護士事務所から督促状がきたこともありました。

ゆっくりと時間をかけて説明をしても、自分本位に理解をされてしまい、また申し込んでしまうのです。この時は、まるでいたちごっこのように解約の手続きをしなければならず本当に苦労しました。

ケアマネの仕事は一見、攻撃的な人やネガティブな人に苦労するのではないかと思われると思いますが、このように好意的でポジティブな症状の方に苦労することもあるのです。