高齢者の生活実態~明治、大正、昭和(一桁、二桁)生まれの特徴

祖父母

自分が年老いた時にどんな生活をしているかと考えてみられたことはありますか?

現在、仕事をしている方はリタイアした後に長い1日が待っているということを想像ができるでしょうか?

悠々自適な老後の生活が待っていると思っていますか?

現在の高齢者の方々はどのような生活を送っておられるのでしょうか?

祖父母

この記事では、現在の高齢者の生活実態を年齢別で説明していきます。世代によって、生きてこられた生活環境が違うので年齢別でくくるとわかりやすいです。(もちろん、地主の人や資産家の方は別ですが…)

■明治生まれの方

私が介護に携わる仕事を始めた頃は、まだ明治生まれの方も結構おられ、ご自分で生計をたてている方もおられました。

明治生まれの方にみられる生活実態は、何でもご自分でできることは積極的に行っておられるということです。物が豊富にあった時代ではなく、自分で作るということが普通に行われていたためかもしれません。

3食の食事も自分で調理をされます。スーパーに惣菜が種類も多く販売されていますし、1人分の量を作ろうと思っても、量が多くなってしまいがちですが、スーパーの惣菜を好みません。

また、規則正しい生活を送っておられる方がほとんどでした。何も用事があるわけでもないのですが、朝早く起きて、ふとんをあげ、洗濯をして、庭を掃除して、居室を掃除して・・・と、忙しい主婦のように、毎日同じ作業をこなされていました。

エプロンをきちんとつけて、清潔感があり、とてもいきいきとされている方が多くいらっしゃいました。よく動かれるためか肥満の方も少なかったですし、いつも「ありがとう」という感謝の気持ちを持っておられました。

■明治生まれの方

大正生まれの方は大正時代が短いため、あまり人数はいらっしゃいません。

大正生まれの方には戦争経験者が多く、しまつをするという節約が習慣になっている方が多くおられました。

使えそうな物は大事にとっておかれ、捨てられない。スーパーで買った食材のパッケージなどもたくさん置いておられたり、安売りしていると大量に買い占めておられたりします。

昼間明るい時間、電気はつけず、クーラーも使用されずに下着姿で過ごされていました。出かけるとなるときちんとブラウスに着替えて出かけられるので、街で会うと誰かわからないこともありました。

食事に関しても明治生まれの方と同様で、ほとんどの方が自炊されていました。

明治、大正生まれの方の生活実態はつつましく生活していると言えます。

それでは、今の高齢者の大半である昭和生まれの方の生活実態はどうなのでしょうか?

■昭和一桁代生まれの方

昭和生まれの方でも昭和一桁代の方のそれ以外の方とは少し違いがあります。

昭和一桁代の方にも戦争経験者がおられます。今でいう中学生の年齢の時代に戦争があったのですから、いろんな意味で戦争を経験されています。

この時代の男性の高齢者の方はいも類が苦手の方が多いです。

「もう一生分のいもを食った」

と言われている方もいらっしゃいました。お米が配給になり、いもが大半のおかゆを食べておられたそうです。

戦争の後、今の日本を築くために頑張ってこられたみなさんはいろんな面で蓄えをお持ちの方が多く、普段の生活は質素な生活をされています。しかし、ここぞという時はポンと大金を使われるのも特徴です。

悠々自適な生活を送られている方も多いです。戦争が終わった後、海軍にいたものは医者か教師に簡単になれたとお話ししてくださった方もいらっしゃいました。

■昭和二桁代生まれの方

昭和二桁代の方は戦争の頃に生まれたか、生まれていたとしても幼い頃で、その後日本は高度成長を迎えます。

お金があれば何でも買える時代がやってきます。

女性も仕事を持ち、教育も十分に受けられるようになってきた頃です。

便利なものは利用するなど、合理的に考えておられ、スーパーの惣菜も結構利用されています。しかも、安く買える時間帯、スーパーが閉店する30分前に買物に行って、安くなった惣菜を3日分くらい買い占め、インスタントラーメンを大量に購入し、なるべくお金を節約するようにしておられます。

無料のものはなんでも頂く精神で、健康食品のお店にたくさんの高齢者がならんでおられる状況を見た方も多いのではないでしょうか?(結局高額な商品を購入するように誘導されたりしたとテレビで取り上げられていることもありますが…)

自分の部屋の手の届くところに何でも置いて動かない方や、面倒くさいと言われる方も多いです。テレビを観ながらゴロゴロされている方も多く、そのためか肥満の方も多いです。テレビを観る習慣が若い頃からできているテレビ大好き世代ですから、1日テレビの番をしていると言われていました。

びっくりするほど、ゴミをため込んだり、食器が山積みになっていたりするご家庭も、この時代の方が多いです。

惣菜もいつの物かわからない状況になっている方もいらっしゃいます。この惣菜は危ないのではないかと思っても、「大丈夫、大丈夫」と言って食べておられることもあります。この様な生活状態で生活されていると徐々に免疫力が鍛えられて、ちょっとくらいでは食中毒にはならないようです。人間の体って順応するのですね。すごいです。

現在、年金の支給を受けておられる方で、月に15万円ももらえる方はほんの一握りで、月に10万円程度の方がほとんどです。

この時代の女性の高齢者はお買い物が大好きで、年金をもらった月にいろいろと買ってしまい、年金にない月はインスタントラーメンで過ごされる方もいらっしゃいます。

また、人に物をあげたい病の方も多く、少ないお金から物を買ってあげる方もいらっしゃいますし、「これいつの?」という物をタンスから出してあげようとされる方もいらっしゃいます。

■カップ麺は高齢者の生活必需品に…

今の高齢者の方の大半は年金支給額が減りなおかつ物価上昇のため経済的にはとても苦しい状況におかれていると思います。

栄養のバランスの整った食事をとってほしいと思っても、自分で作るには材料が余る、お弁当を頼めば1日に1000円から1400円かかります。月にすれば、30000円から42000円もかかるのです。月の10万円から光熱費等の経費、家賃を払っておられる方もいらっしゃるのであれば、お弁当を頼むことは無理でしょう。

テレビを観たいので、電気はつけず、できるだけエアコンも我慢しながら、光熱費を削り、売り出しのスーパーへ出向き、安いものだけを買ってためておくなど命がけの生活をされています。

そんな高齢者にとって、80円程度で買えるカップ麺は生活必需品になっています。たった80円でしかもお湯を入れるだけで食べられるわけですから。スーパーで大量にカップ麺を買っておられる高齢者の方を見かけたことはありませんか?